下水道
ー 目次 ー
公共下水道事業
下水道の目的と役割
私たちは日常生活や社会活動においてたくさんの水を使います。使った水は汚れてしまい、このまま流すと川や海が汚れていくことになります。下水道はこの汚れた水をきれいな水によみがえらせます。健康で文化的な生活を営むためにも、下水道は大変重要な施設です。
居住環境の改善
私たちの毎日のくらしや、工場から出た汚水が住宅のまわりにたまると、蚊やハエが発生したり、悪臭の原因となります。下水道を整備することにより、汚水をすみやかに流し快適で衛生的な生活ができるようになります。
水質汚濁の防止
汚水がきれいにされないまま流されると、川や海その他水路の水がどんどん汚くなっていきます。下水道は汚水を下水管に集めて運び、処理場できれいにするので、川や海などの公共用水域の水を汚さなくなり、清流がよみがえります。健全な水環境、良好な水環境が確保されます。
トイレの水洗化
清潔で快適な水洗便所が使えるようになり、悪臭もなくなります。
下水道の有効利用
下水道は、処理水、下水汚泥、下水熱などの利用可能な資源エネルギーを持っており、今後省エネ、リサイクル社会の実現に向け多くの可能性があります。
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農業集落排水事業
農業集落排水の目的と役割
私たちは日常生活や社会活動においてたくさんの水を使います。使った水は汚れていまい、このまま流すと川や海が汚れていくことになります。下水道はこの汚れた水をきれいな水によみがえらせます。健康で文化的な生活を営むためにも、下水道は大変重要な施設です。
農村の環境保全
私たちの身のまわりの用水路は、家庭からの生活排水の混入で水が汚れ、農業生産や環境保全の間で問題になってます。
そこで農業集落排水事業を実施することにより、生活排水の農業用水路への流入を防ぎ、農村の生活環境と公共用水域の水質保全を図ります。
生活環境の整備
近年市街地と農村部の生活はほとんど変わらなくなってきました。しかし、下水道の普及については市街地に比べて大きく遅れています。
農業集落排水事業は、農村部における下水道事業として位置付けられ、ハエなどの不快な虫の発生や悪臭を防ぐことができるため、農村の快適な生活環境づくりに役立ちます。
川や湖などの水質保全
河北潟など公共用水域の水質は、生活排水やゴミなどにより汚染されており、毎年クリーンキャンペーンなどのほかいろいろな対策に取り組んでおりますが、農業集落排水事業も水質保全に大きな役割を果たすものです。
津幡町の農業集落排水事業
津幡町では平成8年度に従来の下水道整備構想を見直した津幡町汚水処理適正化構想を策定し、農村部の内20集落を9処理区として農業集落排水事業を計画しました。
平成4年度よりこの事業に着手し、富田、刈安、竹橋、河合、笠野第1、上大田、興津、種、笠野第2地区の9処理区が供用開始しています。
平成4年度よりこの事業に着手し、富田、刈安、竹橋、河合、笠野第1、上大田、興津、種、笠野第2地区の9処理区が供用開始しています。
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合併浄化槽
合併浄化槽の目的と役割
家庭から排出された生活排水は、最終的に河川などを通って海に流れ出ます。河川には自浄作用というものがありますが、現在では生活様式の変化に伴い排出される汚濁負荷量が増大し、その自浄能力を超えるようになっています。このまま汚濁負荷量が増え続けると、これらの汚濁物質をエサとする微生物が著しく増殖、水中の酸素は消費されていき、魚などが生息できなくなり、水環境の生態系が崩壊することになります。浄化槽は生活排水を処理して、その汚れを10分の1にまで減らすことができる大きな役割を持っています。
津幡町の合併浄化槽
当町の流域である河北潟は、閉鎖性水域で水質汚濁が著しく、県より生活排水対策重点地域に指定されおり、台所・風呂などの生活雑排水を含む生活排水全体の適正処理を推進することが公共用水域の水質汚濁防止のため重要となっています。よって、公共下水道エリア及び農集エリア以外の山間部住民の要望に対するため、地域の実態にあわせて設置できる同事業の促進が不可欠です。
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下水道等への接続(排水設備工事)
排水設備とは
下水道本管の工事が完了すると、供用(使用)開始の年月日、地域などが公示されます。そうすると、公示を受けた地域のみなさんのご家庭では、汚水(し尿、台所、風呂、洗面所などから出る水)を公共下水道に流すことができるようになります。
右図でご覧のように、町が設置する公共汚水ますに各家庭の排水が集められ下水道本管へ流れ込むことになります。このように自己の敷地内に私費をもって設ける排水施設を排水設備といいます。
排水設備を設置することにより、家庭からの排水が側溝に流れなくなり清潔で快適な環境になります。せっかく完成した下水道施設も、みなさんに利用していただかなくては全く価値のないものになってしまいます。供用(使用)開始となった地域のみなさんは、一日も早く排水設備及び水洗トイレへの改善をされますようお願いいたします。
排水設備工事指定業者一覧
排水設備工事は条例に基づいて行わなければなりません。必ず津幡町の指定を受けた業者へお申し込みください。町に対する必要書類の作成や諸届出(融資あっせん、改造助成金の申請等も含む)などの手続きは、指定業者がお手伝いしますので気軽にご相談ください。
排水設備工事の期限
下水道が利用できるようになると、従来から使用されているくみとり便所は、供用(使用)開始から3年以内に下水道に直接流すことのできる水洗トイレに改造することが法律で義務づけされています。また、既に水洗化されている世帯については、公共下水道の供用(使用)が開始された日から遅滞なく排水設備を設置しなければなりません。(下水道法第11条)
下水道の普及促進
日本では昔から「水は三尺(約90cm)流れるときれいになる」と言われてきました。これは、川や海には自然の浄化作用(希釈と微生物による分解作用)があるからです。しかし、人の生活活動が盛んになればなるほど、多くの汚水が排出されます。もはや自然の浄化作用だけでは対処しきれません。下水道は自然の浄化作用に代わり、人工的な浄化作用を行う施設です。
美しい日本の自然環境を保持しながら、快適で衛生的な生活環境をつくるための具体的な方法としては下水道の整備です。
下水道の整備には多額の費用と時間を要します。皆さんには、受益者負担金や排水設備工事を負担していただかなければなりませんし、また、工事中には道路の掘り返しによる交通規制などご迷惑をおかけいたします。しかし、自然環境を保持していくことは、現代に生きる私たちの使命であり義務でもあると考えられます。下水道整備が完了した区域の方々には一日も早く下水道に接続していただきますようお願いいたします。
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- 排水設備工事指定業者一覧 (814.2KB)
- 標準断面図 (54.7KB)
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適切な維持管理が必要
流さないで!!
台所のゴミや油は流さない
台所から出る野菜くず、残飯あるいは天ぷら油などの廃油は、排水管の詰まりの原因や処理場の機能を低下させます。また、ディスポーザ(食品くず処理機)については、旧建設大臣が認定したもの、または日本下水道協会の基準に適合した「ディスポーザ排水処理システム」以外は、悪臭や管づまりなどの原因になりますので使用できません。
水洗トイレには水に溶ける紙だけ
水に溶けない紙や紙おむつ、たばこやガム、ビニールなどを流すと詰まりの原因となります。水に溶けないものは流さないでください。
洗剤の使用量は適切に
洗剤は分解性のよいものを適切に使う(量をきちんと計って、使いすぎないようにする)ことが大切です。
マンホールにゴミや土砂を捨てない
マンホールは下水管の点検や修理をするものですので、土砂やゴミを捨てないでください。
下水道管の近くには植樹しない
下水管に樹根が浸入して詰まりや破損の原因になります。
上手に使いましょう、みんなの下水道
下水道ができたからといって、何でも流していいということではありません。
下水道は、みんなで使う公共の財産です。一人ひとりがルールを守って、上手に使うことを心がけましょう。
浄化槽の維持管理
浄化槽を設置した所有者等は、浄化槽が正常な機能を保持し、適正な放流水質を長期間維持するために、下記事項を遵守し管理しなければなりません。
1.保守点検及び清掃の実施
・保守点検業者に委託(年3回以上)
・清掃(汚泥の抜き取り年1回)
2.法定検査の受検(指定検査機関)
・設置後等の水質検査(法第7条検査)
浄化槽を使い始めて3ヶ月経過してから5ヶ月以内
・定期検査(法第11条検査)
年1回
町では浄化槽の設置後、維持管理が適正に行われているか、追跡調査を実施しますのでご協力ください。
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津幡町の汚水処理施設
津幡町浄化センター
ポンプ棟、水処理施設、塩素混和棟、汚泥処理棟、管理棟の大きく5つの施設で構成されています。
下水は活性汚泥(好気性微生物を多量に含んだ泥)と酸素を与えられて混合されます。この作用の間に微生物は水中の汚れ(に含まれる有機物)を食物として増殖し、沈殿し易い塊となります。 下水は塊(汚泥)ときれいな水とに分離され、きれいになった水だけが次の消毒施設(塩素混和棟)へ送られます。
コンピュータによってデータを収集し、水処理施設とポンプ場の運転はここで集中管理をしています。
汚水に有害物質の流入がないか、水質基準をクリアした処理水かどうかなど、厳しい検査・分析を行っています。
施設名称 | 構造及び能力 | 施設数 | |
管理棟 | RC1F建 540m2 | 1棟 | |
主ポンプ棟 | 沈砂池 | 1.2m×7.5m×0.6m | 1池 |
主ポンプ | φ200×3台 φ150×2台 | 5台 | |
オキシデーションディッチ | 能力2,000m3×4池 能力2,400m3×2池 | 6池 | |
最終沈殿池 | 直径16m×水深3m | 2池 | |
直径18m×水深3m | 2池 | ||
直径24m×水深3m | 2池 | ||
塩素混和棟 | 次亜塩素ナトリウム注入方式 | 1池 | |
汚泥濃縮棟 | 重力機械方式 | 2池 | |
汚泥処理棟 | 遠心脱水機 22m3/h | 2台 |
浄化センターは平成2年4月に一部供用開始。現在は一日最大12,800立方メートルの汚水を処理することができます。令和7年度には計画処理人口34,500人、22,000立方メートル/日最大の浄化能力を目指します。
ポンプ場
住吉汚水中継ポンプ場
敷地面積 279㎡
計画人口 5,200人
汚水ポンプ形式 フライホイール付水中ポンプ
ポンプ形状・能力 φ200、15kw 3.55㎥/分
運転開始年月日 平成2年4月1日
川尻汚水中継ポンプ場
敷地面積 3,157㎥
計画人口 1,500人
汚水ポンプ形式 フライホイール付水中ポンプ
ポンプ形状・能力 φ100、7.5kw 2.10㎥/分
運転開始年月日 平成13年12月20日
川尻雨水ポンプ場
排水面積 161.3ha
放流先 二級河川 津幡川
ポンプ形式 立軸斜流ポンプ
ポンプ形式・能力 φ1350、160kw 226㎥/分*2台
駆動方式 ディーゼルエンジン
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汚水処理の整備状況
津幡町の汚水処理人口普及率(令和5年3月末現在)
全人口のうち、汚水処理施設(下水道や集落排水など)が使える人口の割合です。
98.8 %
行政人口 37,422人 処理人口 36,972人
<普及率の内訳>
公共下水道 92.1 %
農業集落排水施設 3.8 %
合併浄化槽等 2.8 %
津幡町の汚水処理水洗化率(令和5年3月末現在)
汚水処理施設が使える人口のうち、実際に接続している人口の割合です。
94.6 %
<各施設の水洗化率>
公共下水道 94.6 %
農業集落排水施設 91.6 %
下水道等は、みなさんが接続して初めて効果を発揮します。速やかに下水道への接続をお願いいたします。
津幡町の下水道計画
津幡町公共下水道事業(汚水)の計画概要は以下のとおりです。
項 目 | 全体計画 | 事業計画 | 現在までの進捗 | |
行政区域面積 11,059ha 行政人口 37,780人 (H29年3月31日) | ||||
計画区域面積 (ha) | 1,114 | 1,112 | 858 | |
計画処理人口 (人) | 31,900 | 33,930 | 34,478 | |
汚水管きょ延長 (km) | - | - | 212 | |
ポンプ場 | 住吉汚水中継ポンプ場、川尻汚水中継ポンプ場、他にマンホールポンプ場として49箇所が稼働 | |||
処 | 数及び位置 | 1箇所 津幡町浄化センター (津幡町字川尻へ21) | ||
敷地面積 | 6.642ha | |||
処理方式 | 水処理:オキシデーションディッチ法(OD法) | |||
放流先 | 河北潟東部承水路(湖沼B-ロ) | |||
計画処理水量(㎥/日) | 15,200(日最大) | 13,500 | 13,500 |
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下水道の経営戦略について
公営企業については、保有する資産の老朽化に伴う大量更新期の到来や人口減少等に伴う料金収入の減少等により、経営環境は厳しさを増しており、不断の経営健全化の取組が求められます。
このような中、公営企業は住民の日常生活に欠くことのできない重要なサービスを提供する役割を果たしており、将来にわたってもサービスの提供を安定的に継続することが可能になるように、中長期的な経営の基本計画である経営戦略を策定いたしました。
今後は、経営戦略をもとに、より一層の経営健全化に努めてまいります。